ロックンロールの歴史について 〜1950年代初期、ラジオDJアラン・フリードの「Rock'n'Roll!」という叫び声からロックンロールは始まった!〜

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History of Rock'n'Roll 〜ロックンロールの歴史〜

チャック・ベリーロックンロール(Rock'n'Roll)は、ラジオDJアラン・フリードが考案した1950年代初期に誕生した“音楽の造語”である。

ロックンロールの特徴は黒人音楽であるR&Bの均等なエイト・ビート、ブルースのシャッフル、ジャズのスウィングなどのリズムに、ブルースのコード進行(AADAEDAEのようなコード進行)や音階(スケール)を応用した楽曲構成である。

ロックンロールの定義は、それらの特徴に白人音楽カントリー・アンド・ウェスタンの要素を少し掛け合わせたものとされている。

ロカビリーとロックンロールの境界線は曖昧で、ロックンロール、ロカビリー好きの永遠の課題と言える。エルヴィスが「キング・オブ・ロックンロール」「キング・オブ・ロカビリー」と呼ばれるように、ロックンロールとロカビリーは微妙なところで同義語でもあり、異義語でもあると言える。

厳密に分けるとすれば、白人音楽のカントリー・アンド・ウェスタンの要素が特に強いものを「ロカビリー」、黒人音楽のR&B要素が特に強いものが「ロックンロール」とされている。

楽器編成はエレキギター、エレキベース、ドラムスという構成が代表的。
加えてサックスやピアノなども使用されることがある。
使用楽器の多彩さは、ロックンロールのルーツが様々なジャンルから成り立っていることを証明していると言えるだろう。


アラン・フリードの隠れたアイデアから生まれた「Rock'n'Roll」
アラン・フリードここで「Rock'n'Roll」という言葉を考案したアラン・フリードについて少し触れておく。
アラン・フリードは1950年代初期に活躍し、「ラジオ界の帝王」とまで呼ばれたラジオDJで、白人でありながら当時珍しい黒人音楽のR&B、ブルースの曲を好んで放送していた。
当時は白人と黒人の人種差別が厳しい時代、生活環境は全て人種により隔てられていた。当然、白人は黒人文化に触れることすら嫌がっていた時代である。
そうした中、黒人音楽のR&Bと白人音楽カントリーを融合させた音楽を演奏するアーティストが現れ始める。
ビル・ヘイリーやエルヴィス・プレスリーである。

ビル・ヘイリーとエルヴィス・プレスリーアラン・フリードは1953年、彼らの曲を「Rock'n'Roll」と名付け、ラジオで放送し始めた。
「Rock'n'Roll」とは黒人の隠語でSEXを意味した言葉であると言われている。
人々はそのロックンロールという黒人音楽のような白人音楽を歌う白人に興味津々であった。
当時ロックンロールは悪魔の音楽など悪いイメージが付き纏っていたが、その衝撃的な音楽の前にそんなことは問題にならなかった。若者達は次々にロックンロールに心酔していく。

アラン・フリードは当時人々に敬遠されていた黒人音楽を白人に違和感無く浸透させるため、「ロックンロール」という造語を考案したのではないかと言われている。
当時のロックンロールには性的なイメージを隠した曲が多く、まさに“うってつけ”のネーミングである。

ロックンロールとロカビリーの誕生時期の違い
ロックンロールはアラン・フリードの影響もあり、1950年代に誕生した音楽と思われがちだが、その歴史はロカビリー誕生よりもさらに遡る。
元祖ロックンロールがいつ頃から演奏されていたかについては諸説あるが、1940年代末にはR&Bを演奏する黒人ミュージシャン達の中に、「ロックンロール的に」演奏する者もいたと言われる。

ではなぜ50年代にロックンロールが爆発的にヒットしたかと言うと、前述した白人歌手のビル・ヘイリーやエルヴィス・プレスリーの影響である。
彼らの成功でロックンロールは「白人の音楽」として定着していく。
その後ロックンロールの中でもカントリー色が特に強いものがロカビリーとして紹介され始める。

「ロカビリーの歴史」を見る

ロックンロールの革命
チャック・ベリー、リトル・リチャード、ファッツ・ドミノ 1950年代中期になると、様々なロックンロール・ミュージシャンが誕生し始めた。
チャック・ベリー、リトル・リチャード、ファッツ・ドミノ…。
中でもロックンロールに革命を起こした人物がいる。チャック・ベリーである。
彼は優れたギタリストであると同時に、優れたヴォーカリストでもあった。
チャック・ベリーはR&Bの基本に忠実に、シンプルなスリーコードで曲を展開し、さらに特徴的な独自のギターリフを挿入したロックンロールを世に次々に広めていく。
チャック・ベリーの名を特に有名にしたのが「ジョニー・ビー・グッド」である。そのイントロのメロディーはロックンロールを志したことのある者なら、必ず一度は耳にしたことのあるメロディーである。
彼の代名詞とも言えるこのメロディーが現在のロックンロールに与えた影響は計り知れない。

1950年代、爆発的人気で人々を熱狂させたロックンロールであったが、ロカビリーとともに、50年代後半には姿を消すことになる。

ロカビリーはなぜ姿を消したのか?「ロックンロール、ロカビリーの悲劇」を見る



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