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Characteristic of Rockabilly 〜ロカビリーの特徴〜
ロカビリーの特徴として、主に以下のものが挙げられる。
◆ ヒーカップ唱法
歌詞の語尾を瞬時にひっくり返して歌うもの。
「しゃっくり」のように歌う唱法。
白人カントリーでもよく聴かれる、ブルー・ヨーデルからの影響が感じられる。
ロバート・ゴードン、ロカッツらがカバーしている「ロカビリー・ブギ(Rockabilly Boogie)」を聴くと良く分かる。
サビに出てくる「ロック、ロック、ロッカビリブギ♪」の部分の「ブギ」の部分でヒーカップが登場する。
【ヒーカップ唱法を聴く】
◆ マンブリング唱法
口ごもってモグモグと歌うもの。黒人ゴスペルを参考にしたとも言われる。
エルヴィス・プレスリーの「ベイビー・レッツ・プレイ・ハウス(Baby Let's Play House)」を聴くと良く分かる。
冒頭で「ベイベベイベ・・・」とマンブリング唱法が登場する。
【マンブリング唱法を聴く】
◆ ホンキートンク唱法
鼻にかけて歌うスタイル。元はカントリーシンガーの唱法。
エルヴィス・プレスリーの「オール・シュック・アップ(All Shook Up)」を聴くと良く分かる。
「アハハ〜♪ンフフ〜♪」と鼻歌のような部分があるが、そこがホンキートンク唱法である。
【ホンキートンク唱法を聴く】
◆ スラッピング奏法
ロカビリーではよくウッドベースを使用するが、弦を引っ張って離したり、手のひらで叩いたりしてバチバチと音を出して弾く奏法。
スラップ、ダブルスラップ、トリプルスラップなど様々。
ロカビリーの曲全般で聴き取ることができる。
バチバチと聴こえるものからカッツカッツと聴こえるものまで様々。
【スラッピング奏法を聴く】
◆ ギャロッピング奏法
ギターを弾く時に、親指でベースラインを、その他の指でメロディラインを弾く奏法。弾いている指が、馬が駆け足をしている様に似ているため、この名がつけられたとか。
カントリーなどに見られる奏法。奏者としてチェット・アトキンスが有名。
【ギャロッピング奏法を聴く】
上記ではロカビリーの聴こえる部分「音」の特徴を挙げたが、見た目にもロカビリーの特徴がある。
◆ リーゼント
ポマード(グリース)でサイドを流し、トップを立てる髪型。
種類も豊富で、バックをアヒルの尻尾のように流す「ダックテール」などがある。
アメリカ西海岸のホットロッダーの間ではグリースでリーゼント(オールバック)をしている者を「グリーサー」と呼ぶ。
◆ スリーピース編成
全てのバンドがそうではないが、ギター、ベース、ドラムのスリーピースというシンプルな編成が多い。
極力、音もシンプルに仕上げられ、メロディーが確りと分かりやすくなっている。
◆ 箱モノギター
ギターにはギブソンやグレッチのセミアコが使われることが多い。
なかでもグレッチ6120が人気。
セミアコが多様されるのはカントリー&ウェスタンの流れを酌んでいるのではないかと思われる。
中にはバディ・ホリーのようにFenderなどのソリッドボディを愛用する場合もある。
◆ ウッドベース
ベースにはエレキベースよりもウッドベースが使用されることが多い。
弓などは使わず、ピチカート(指弾き)で演奏される。
弦のテンションを極限まで下げ、スラップを使用するのが特徴的で、「ダッツツダッツツ♪」と言ったロカビリー特有のリズムをスラップを織り交ぜながら演奏する。
昔は鉄製の弦しかなかったため、スラップをするウッドベース奏者は皆指を痛めていたが、現在ではスラップ奏者にはナイロン弦が主流となっている。
Characteristic of Rock'n'Roll 〜ロックンロールの特徴〜
やはりロックンロールの特徴といえば、黒人音楽であるR&Bの均等なエイト・ビートが挙げられる。
さらにブルースのシャッフル、ジャズのスウィングなどのリズムに、ブルースのコード進行(AADAEDAEのようなコード進行)や音階(スケール)を応用した楽曲構成が特徴的である。
ロックンロールの定義はそれらの特徴に白人音楽カントリー・アンド・ウェスタンの要素を少し掛け合わせたものであり、ロカビリーのようなカントリーらしい個性はあまり覗えない。
またロカビリーに見られるヒーカップやマンブリングは使用されない。
Difference of Rock'n'Roll and Rockabilly 〜ロックンロールとロカビリーの相違点〜
ロカビリーとロックンロールの境界線は曖昧で、ロックンロール、ロカビリー好きの永遠の課題と言える。エルヴィスが「キング・オブ・ロックンロール」「キング・オブ・ロカビリー」と呼ばれるように、ロックンロールとロカビリーは微妙なところで同義語でもあり、異義語でもあると言える。
厳密に分けるとすれば、白人音楽のヒルビリー、カントリー・アンド・ウェスタンの要素が特に強いものを「ロカビリー」、黒人音楽のR&B要素が特に強いものが「ロックンロール」とされている。
ロックンロールは黒人音楽のブルース、リズムアンドブルースが原点にあり、ほぼ均等なエイトビートが基調となっている。
また、ブルースのスリーコードが応用されることが多く、ブルースのコード進行(AADAEDAEのようなコード進行)を基に作曲されることが多い。
対してロカビリーは、上記のロックンロールに、さらに強い白人音楽のカントリー、ウェスタンの要素を加えた音楽で、均等なエイトビートとは少し違い、シャッフルのような、カントリーらしい間のある三連譜のような独特のリズムを持つ。
このように理論では分別されるロックンロールとロカビリーであるが、やはりロックンロールとロカビリーの定義は曖昧で、1950年代のロックンロールの内、白人の演奏したものの大部分がロカビリーであった為、今ではロックンロールとロカビリーは同義語として使われることが多くなった。
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