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History of Rockabilly 〜ロカビリーの歴史〜
ロカビリー(rockabilly)は、1950年代初期に誕生した音楽である。
スウィング・ジャズのように跳ねたリズムと、セブンスなどの少しハズしたコードを多用し、ダンスミュージックの様なノリが特長。
発祥の地はアメリカ テネシー州「メンフィス」。ロカビリーの聖地として有名である。
ロカビリー誕生の経緯には様々な説があるが、有力説は黒人音楽のロックンロールと米国南東部の白人音楽であるヒルビリー、カントリーとの融合である。
その他、上記に加えて黒人音楽のブルース、リズム&ブルース、ゴスペルと、白人音楽のヒルビリー・ブギ、ホンキー・トンク、ウェスタン・スウィングが結びついて誕生したとも言われている。
◆ サン・レコード(SUN RECORD)の誕生
サン・レコード(SUN RECORD)は世界で最初にロカビリーを誕生させた伝説のレコード・レーベルである。
歴史は古く、1952年、サム・フィリップスがアメリカ テネシー州 メンフィスにて創設。
地元のミュージシャン相手のインディー・レーベルとして、ブルースからカントリー、ポップスまで、様々なジャンルの音楽をレコーディングしていた。
1953年、当時トラック運転手をしていた18歳の青年が、母親の誕生日のためにレコードを作りたいと尋ねて来た。
彼こそが後のロカビリー・キング「エルヴィス・プレスリー(Elvis Presley)」である。
彼の類稀なる音楽センスに目を付けたサムは、1954年、名曲「ザッツ・オール・ライト」でエルヴィスをデビューさせた。
これまでに聞いたことのないジャンル。
まさに黒人音楽の「ロックンロール」と白人音楽の「ヒルビリー、カントリーアンドウェスタン」の融合であった。
このロカビリー永遠の名曲「ザッツ・オール・ライト」と共に、ロカビリーは誕生した。
もちろん、この新種の音楽「ロカビリー」は瞬く間に国民的人気となり、人々を熱狂させた。
ロカビリーが音楽界のスターダムにのし上がった理由は、「音」だけではない。
もう一つの理由は、腰をクネクネと踊らせ、時折つま先立ちになるエルヴィス独特のダンスにある。
彼のセクシーかつワイルドな歌い方、ダンス、ロカビリービートが合わさってこそ、真のロカビリーと言える。
サムとエルヴィスの功績によりロカビリーという音楽ジャンルが確立して以来、エルヴィスに続けとばかりに、数多くのロカビリーミュージシャンが誕生した。
ジェリー・リー・ルイス、カール・パーキンス、ジョニー・キャッシュ、エディ・コクラン、ジーン・ヴィンセント、リッチー・バレンス、バディ・ホリー…。
彼らがさらにロカビリーを盛り上げた。
しかし、「ロカビリー」は1950年代後半には姿を消すこととなる。
ロカビリーはなぜ姿を消したのか?「ロックンロール、ロカビリーの悲劇」を見る
ロカビリーの特徴として以下のようなものが挙げられる。
◆ ヒーカップ唱法
歌詞の語尾を瞬時にひっくり返して歌うもの。
「しゃっくり」のように歌う唱法。
◆ マンブリング唱法
口ごもってモグモグと歌うもの。黒人ゴスペルを参考にしたとも言われる。
◆ ホンキートンク唱法
鼻にかけて歌うスタイル。元はカントリーシンガーの唱法。
◆ スラッピング奏法
ロカビリーではよくウッドベースを使用するが、弦を引っ張って離したり、手のひらで叩いたりしてバチバチと音をたてて弾く奏法。
メタルの弦では指を痛めるため、現在はナイロン弦が主流。
◆ ギャロッピング奏法
ギターを弾く時に、親指でベースラインを、その他の指でメロディラインを弾く奏法。弾いている指が、馬が駆け足をしている様に似ているため、この名がつけられたとか。
奏者としてチェット・アトキンスが有名。
これらのロカビリーの特徴はエルヴィス・プレスリーを聴くとよく分かる。
「ロカビリーの特徴」を見る
世代交代と共に、様々なロカビリー派生ジャンルが誕生した。
◆ ロカビリーの種類
1950年代当時のロカビリーをロカビリー、ピュアロカビリーと呼ぶ。
そして70年代のパンクなど他の様々なジャンルに影響を受けて80年代に登場した新生ロカビリーをネオロカビリーと呼ぶ。
その他パンクに影響を受けたパンカビリー、ホラー・ガレージ要素の強いサイコビリーなどもある。
ロカビリーの種類と代表的バンド
◆ ピュアロカビリー
やっぱり有名なのはエルヴィス・プレスリー[Elvis Presley]。
彼の歌を聴かずしてロカビリーは語れないほど。
他にはエディ・コクランやジーン・ヴィンセントもおすすめ。
◆ ネオロカビリー
ストレイキャッツ[Stray Cats]、ポールキャッツ[Pole Cats]、ロカッツ[Rockats]の三大キャッツ(カッツ)が有名。
中でもストレイキャッツは群を抜く人気。
◆ パンカビリー
リヴィング・エンド[Living End]が有名。
リヴィング・エンドのサウンドはメロディアスで、グリーン・デイとストレイ・キャッツの融合とも言われる。
◆ サイコビリー
ストレイキャッツと同年代から活躍するメテオス[Meteors]が有名。
ブルースやジャズをも消化しているようなサウンドが人気を博す。
他にはネクロマンティックス[Nekromantix]も有名。
棺桶型ウッドベースを使うなど、見た目からサイコビリーなバンド。
その他マッド・シン[Mad Sin]など。
「ロカビリーの種類」を見る
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