
サン・レコードの誕生

サン・レコード(SUN RECORD)は世界で最初にロカビリーを誕生させた伝説のレコード・レーベルである。
歴史は古く、1952年、サム・フィリップスがアメリカ テネシー州 メンフィスにて創設。
地元のミュージシャン相手のインディー・レーベルとして、ブルースからカントリー、ポップスまで、様々なジャンルの音楽をレコーディングしていた。
1953年、当時トラック運転手をしていた18歳の青年が、母親の誕生日のためにレコードを作りたいと尋ねて来た。
彼こそが後のロカビリー・キング「エルヴィス・プレスリー(Elvis Presley)」である。
彼の類稀なる音楽センスに目を付けたサムは、1954年、名曲「ザッツ・オール・ライト」でエルヴィスをデビューさせた。
これまでに聞いたことのないジャンル。
まさに黒人音楽の「ロックンロール」と白人音楽の「ヒルビリー、カントリーアンドウェスタン」の融合であった。
このロカビリー永遠の名曲「ザッツ・オール・ライト」と共に、ロカビリーは誕生した。
もちろん、この新種の音楽「ロカビリー」は瞬く間に国民的人気となり、人々を熱狂させた。
ロカビリーが音楽界のスターダムにのし上がった理由は、「音」だけではない。
もう一つの理由は、腰をクネクネと踊らせ、時折つま先立ちになるエルヴィス独特のダンスにある。
彼のセクシーかつワイルドな歌い方、ダンス、ロカビリービートが合わさってこそ、真のロカビリーと言える。
サムとエルヴィスの功績によりロカビリーという音楽ジャンルが確立して以来、エルヴィスに続けとばかりに、数多くのロカビリーミュージシャンが誕生した。
ジェリー・リー・ルイス、カール・パーキンス、ジョニー・キャッシュ、エディ・コクラン、ジーン・ヴィンセント、リッチー・バレンス、バディ・ホリー…。
彼らがさらにロカビリーを盛り上げた。
しかし、「ロカビリー」は1950年代後半には姿を消すこととなる。
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